更新日時:2009年03月03日



- 遺言事項とは?
- 遺言を残そうと考える方は、さまざまな想いを遺言書に書き残したいと考えるでしょう。しかしながら、遺言書に記載し、法律的に強制力が生じるのは、法律に規定がある事項についてのみであると解されており、この強制力のある事項を「遺言事項」といいます。遺言事項については、次のように分類されています。
1 相続に関する事項
① 推定相続人の廃除とその取消し(民法893条、同法894条第2項)
② 相続分の指定又は指定の委託(民法902条第1項)
③ 特別受益者の相続分に関する指定(民法903条第3項)
④ 遺産分割方法の指定又はその委託(民法908条前段)
⑤ 遺産分割の禁止(民法908条後段)
⑥ 共同相続人間の担保責任の定め(民法914条)
⑦ 遺贈の減殺方法の指定(民法1034条但書)
2 財産処分に関する事項
① 包括遺贈及び特定遺贈(民法964条)
② 寄附行為(民法41条第2項)
③ 信託の設定(信託法第3条第2項)
3 身分に関する事項
① 認知(民法781条第2項)
② 未成年後見人の指定、未成年後見監督人の指定(民法839条、同法848条)
4 遺言執行に関する事項
遺言執行者の指定又はその委託
5 その他
祭祀承継者の指定(民法897条第1項但書)
なお、詳細な説明についてはそれぞれのQ&Aをご参照ください。
- 2011年06月03日本人死亡後の財産の引き継ぎについて
- 2009年07月16日永代供養
- 2009年07月13日「死亡届」の届出
- 2009年06月18日遺言書を残すべき人
- 2009年06月16日「相続させる」と「遺贈する」